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特筆性は失効しない

公開日 2026年7月27日 · 1

ある依頼者から連絡がありました。記事を作ってほしいのではなく、自分の記事がもう存在すべきではない、という主張でした。彼が経営していた物流会社は、二〇〇〇年代初頭の二年間、話題になりましたが、その後静かに廃業しました。あの報道はもう過去のもので、覚えている人もいない。それで十分ではないか、というのです。

十分ではありません。Wikipediaの特筆性の基準は、ある瞬間を固定するものであり、脈拍を追い続けるものではありません。ある対象が独立した信頼できる情報源によって十分な分量で取り上げられた時点で、その報道は、世間の関心が他へ移ったからといって失効するわけではありません。記事は免許のように毎年更新されるものではなく、一度だけ、存在するかしないかの記録の上に築かれるのです。

特筆性は、一度確立されれば、一時的なものではない。
WP:NTEMP、大意

この驚きは両方向からやって来ます。短期間ながら激しく報道された依頼者は、世間の関心が薄れることが自分に有利に働くと考えます。逆に、いま現在進行形で報道されている会社やキャンペーンの依頼者は、まだ歴史が浅いから、十分な時間が経つまでは特筆性が認められないはずだと考えます。しかし、どちらの理解も基準に一致しません。問われているのは、報道がどれだけ最近のものかではなく、独立した情報源がその対象をいずれかの時点で十分な分量をもって取り上げたかどうかです。

ですから、私たちは率直にお伝えします。記事に誤りがある、あるいは過去の出来事に不釣り合いな比重が置かれているなら、それは編集によって直せる内容の問題です。もともとの報道が記事を正当化するには薄すぎたのなら、それはコミュニティの手続きの中で提起すべき論点です。しかし、報道が下火になったという事実だけでは、何も解決しません。何年も前の記録は、今もそのままの記録です。

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アドリアンとノラが、百科事典に載る価値とは何かを毎日語ります。

各エピソードは編集部の執筆。AdrianとNoraの音声はAI生成です。